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執筆者の写真都志見 桂子

T・プードル:ポポちゃん


 

 T・プードル:ポポちゃん(♂)8歳もフードアグレッシブでのご相談です。

 フードアグレッシブと言ってもワンちゃんによって多少出方が変わります。


 フードアグレッシブと聞くとごはんを結構ガツガツ食べていて近くを通ったり、ごはん中に手が近づくと噛むイメージが強いかもしれませんが、ポポちゃんの場合は年齢も少し関係しているのかごはんを食べたり、食べなかったり。偏食の癖もあるようです。(おやつも強い好みがあるのでなんでも食べるわけではありません)

 ゆっくり食べたり、食べない時もあるけど、側を通ったり、食事中に例え好きなおやつでも入れようとすると唸る、噛みつくという感じです。


 初対面の時はしっぽを振って寄ってきてくれたポポちゃんです。おやつの時は手から食べてはくれます。が途中、途中で神経質な面も見えてきます。大好きなちゅーるでも一瞬、躊躇してしっかり確認してから食べたりします。実際に食事の場面も見せて貰いましたが、普段いない私がいる分、警戒してあまり食べようとはしません。

 いつもは食器を置いて食べているらしいので試しに私が持って、ポポちゃんに近づくと唸り、私の手というよりも食器に噛みついてきました。

 普段、そういうようになるとご家族はポポちゃんから距離を取って、ポポちゃんが落ち着くまでそのままのようです(以前噛まれた経験有)。

 

 私は引かないのでそのまま、攻防が続きます。もちろん叱ります。(唸らなければおやつでご褒美)ポポちゃんは臆病なところもあるのでそのままお父さんの足元へ逃げ込みます。もう一度食器を持って、ポポちゃんの元へ同じように繰り返します。ご家族がいるとそこへ逃げ込むので一旦、退室をしてもらいました。

 一通り私から後退したのでカウンセリングの時は終了しました。

 

 お父さんにお部屋に戻って貰い、今後のトレーニングと次回までの宿題を提出して終了です。

 8年間染みついた状態とポポちゃんの性格上、一度では治るものでは無いこととご家族の接し方も改善しつつでトレーニングを進めていきます。


 トレーニング1回目は前回のカウンセリングの事もあり、かなり私に警戒心がある中で進めました。

 お父さんに食器を持って貰いまずはごはんをあげます。私を警戒して食べません😅

 カウンセリングの時にもお伝えをしましたが基本はポポちゃんのごはん中は距離を取って側を通らないように他のご家族にはしてもらいます。(安全第一です)

 今後の事も考えてハウスリードで近くの家具にリードを繋いで少し動きを制限して、噛みつきに行けないようにすることを提案。

 以前のように食器を置いてご飯をあげて貰い、私が側まで行きます。当然、唸ります。一応噛みつきに来ても良いようにガードを持ちつつ。(私も基本噛まれるのは嫌です(笑))



 中々食べてくれないので少しおやつを混ぜながら、私が食器を持ってあげるようにしました。何度も唸りは出ます。




 ごはんを食べなくなったので制御しているリードも解除し、食器を置いてあげます。側まで近づいた私に唸り、噛みつこうともしてきます。そこはガードを用いながらポポちゃんを退けていきます。




 また食べなくなったので一度お父さんに食器を持って貰いながら私が近づきます。やはり怒ります。ここでもガードをしながら退けます。何度か行い、食べている最中に近づいた際の唸りと噛みつきは少しだけ軽減しました。




 お父さんと食器を持つのを交代します。私が持つとまた唸りと噛みつきをしてきます。この時はお父さんには見て貰うだけです。

 カウンセリング時同様にお父さんの陰に隠れるので今回も一度退室してもらいました。

 前回のこともあり、また逃げ場のお父さんがいないので威嚇はしながらも顔を背けて、テーブルの下に逃げるポポちゃん。

 何回か繰り返した後、後退しつつ、その後、顔を背けながらだんまりになったのでここで終了しました。

 今回も宿題を引き続き継続でしてもらいます。

 食器を持ってポポちゃんにご飯をあげて貰います。食べている最中に食器を少しずつ動かしてもらい、少しでも唸るようならごはん終了とするようにお願いしました。


 次回はお散歩にも一緒に出てポポちゃんへの接し方も視野に入れつつ進めていきます。




 


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